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チューニングレバー

管理方法・お手入れ

ピアノの管理方法

1.ピアノの設置場所について

  • 温度、湿度の変化が少ない場所に置く。
  • 湿気の多い場所に置かない。
  • 温湿度計をピアノの近くに置き管理する。
  • ピアノに直射日光が当たらない事。
  • ピアノの後側(響板)に日光が当たらない事。
  • 水平な場所に置く。(アップライトピアノは、特に奥側に倒れていない事)
説明

温度、湿度の変化の多い場所にピアノを置くとピアノの部品である金属、木材、ミュージックワイヤ(弦)皮、フェルトなどが温度、湿度に順応しようと大きく変化する為、音程やタッチに悪い影響が出てしまいます。

また、湿気の多い場所にピアノを置いていると、木材・フェルトが膨れたり、弦にサビが着いたり、内部に虫が発生したりします。ピアノはよく乾燥したヨ−ロッパで生まれましたが、日本は湿気の多い国です。湿度の高いお部屋では除湿機などを設置し、充分注意して下さい。

直射日光がピアノに当たると、塗装面を劣化させ、時にはピアノが割れる事さえあります。後側(響板)も同様で、音が響く心臓部で塗装も他より柔らかい為、特に注意しなくてはいけない所です。

ピアノは、水平である事を基本として設計されています。水平に置かなければ、内部のアクション(鍵盤から音を出すハンマーまでのからくり部)の動きが悪くなります。特にアップライトピアノは、弦を打つハンマーの戻り方に支障を与えるので注意が必要です。

2.暖房、冷房の影響について

  • 短い時間で温度を急激に上げたり下げたりしない。(狭い部屋での温風ヒーターの使用や容量の大きな空調の使用はご注意)
  • すぐ近くにオイルヒ−タ−を置かない。
  • 直接エアコンがあたらないところに置く。
説明

温度を急激に上げたり下げたりすると音程が著しく変化するだけではなくタッチにも影響を与えます。デパ−トなどで展示会をすると3日くらいで過度に狂ってしまいます。それは、営業時間は空調を入れても時間外は切ってしまうからです。せっかく調律したのに、空調によって温度を上下させ、わざわざ狂わせることはありません。空調を入れる時はゆっくり温度を上げたり下げたりしてください。以前、ピアノのすぐそばにオイルヒーターが置かれているのを見たのですが、塗装面の下の突き板からめくれあがっていました。

お手入れ商品

ピアノ用ワックス

ピアノ用ワックス ¥400(税別)

汚れやホコリからピアノを守り、寄せ付けにくくする。

シリコンクロス

シリコンクロス ¥400(税別)

ピアノワックスを付けて磨いたり、ホコリを拭き取るための布。汚れても洗えば 何回でも使える。

キーカバー

キーカバー ¥600(税別

鍵盤をホコリなどから守る保護カバー。