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工房紹介国道263号線を三瀬へ向かって行くと、次第に緑の多い山あいへと入っていく。内野を過ぎたあたりから左手に室見川を眺め、もう少し登って行くと工房の在る石釜だ。 空気、水、環境は申し分ない。 6月の暑いじめじめとした頃には、螢が今とばかりに光を放ち、そこらじゅうを飛び交う。 8月の暑い夏が過ぎ、9月にはいると彼岸花が咲き始める。そして、示し合わせたかのように、彼岸にはいっせいに咲き乱れ、辺りはオレンジ色にうめ尽くされる。 10月にはいると、夜は少し寒い。街中より3、4度は違うみたいだ。真冬になっても、最近はあまり多く雪が降る事はない。しかし、工房が木造なため底冷えがし、朝起きると摂氏3度の時もよくある。山の中だからだろう。南国九州なのに‥‥。 冬の一日、工房で仕事をする時は、薪スト−ブで暖をとる。天井は高いし、工房も全体で30畳は越えるので、大きめのスト−ブでないと暖まらないのだ。 火を入れてからが楽しい。耐熱ガラスがはめ込んであるので、ガラス越しに見る炎が美しく、気持ちの底からも暖かくなってくる。 ここで仕事ができる事が大変楽しい。そして、その楽しみを与えてくれる工房に感謝している。 |