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自作工具

1.鍵盤貼工具

鍵盤貼工具

調律専門工具店で売られている鍵盤貼工具一式を造ってみました。白鍵を貼るのに、一回で10本程度は貼れると思います。

2.フェルトピッカーNO1

フェルトピッカーNO1

ピアノの音が堅くなった時に、ハンマーフェルトの先端近くに針を刺し、絡み合ったフェルトの繊維をほぐし音を柔らかくするための工具です。素材は先端部がステンレスで、柄が黒檀です。直径6ミリのステンレス棒の先端に、針が入るように0.8ミリの穴を開け、その針を止めるためのネジ穴を開けました。調律専門の工具店で売られているものは、針3本で柄も大きいものです。定期調律のグランドピアノの整音作業では大きすぎるため、針一本のこの位コンパクトな形のものを作ってみました。

3.フェルトピッカーNO2

フェルトピッカーNO2

このフェルトピッカーは、グランドピアノの整音時、アクションを外さず弦の上からハンマーに針を刺すことができます。整音は普通、鍵盤の蓋を外し、鍵盤両脇の木(拍子木という)を外し、鍵盤部(アクション)を引き出さないと作業ができません。しかし、この工具はコンサート本番前の最終チェック等、整音の時間がない時に使えます。

写真左から、直径2.5ミリのステンレス製キャップ、針、直径2ミリの真鍮棒、直径2.5ミリのステンレス製柄です。キャップと柄はステンレス製のパイプで、片側を銅でふさぎました。直径2ミリの真鍮棒に0.8ミリの穴を開け、針を瞬間接着剤で固定させています。キャップがうまく入るように真鍮棒と擦り合わせながら、サンドペーパーとコンパウンドで削りました。キャップ造りがうまくいき、造りのいい万年筆のような使い心地です。

4.鍵盤バランスホールリーマー

鍵盤バランスホールリーマー

この工具は、鍵盤の中央の穴(バランスホールというが、鍵盤運動の支点となる穴)3.5ミリ程の穴の形状を整えるものです。調律専門工具店で売られている物は、真鍮製と鉄にメッキをした物ですが、私はステンレスで造りました。ステンレスは堅いので、工具の形状の変化が少ないのです。直径4ミリのステンレス棒と直径6ミリのステンレス棒2本でできています。