中音は大切

’70年代半ばにディスコが流行り、特長のあるベ−スラインに音楽全体が傾いていった。そして、踊るための音楽、踊るためのオーディオ装置が次第にあふれだしてきた。そして、ドンドン、シャカシャカのカーオーディオ。イコライザ−も付いて音は高音と低音のみで完結され、大衆に向けられた良い音がそうして造り出されてきた。
 低音と高音が出ていると良い音だと感じるらしい。音色、音質はどこへいったのだろう。とにかく、バランスが悪い。個人差もあるだろうが、中音のやわらかい膨らみや奥行きのある音が大切だと感じている人はどうやら少ないらしい。
 AVにもその責任はあるのかも知れない。オ−ディオがより多くの人に普及するに従い家庭でも映像を楽しむということでテレビに大きなスピ−カを付け大音量で聞く家庭が増えた。電気メ−カーでもここぞとばかりにテレビ自体にもこのような事を要求していった。
 音と音楽は違うと思う。もっと音楽を楽しむ為のオ−ディオが一般的になっていくと日本の音楽文化も変わっていくかもしれない。

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