「癒しの音楽は、音楽が嫌いな人が癒される音楽ではないだろうか」と言ったディスクジョッキーがいる。私も同感だ。多くの癒しの音楽と呼ばれている曲では癒される事は少ない。逆にイライラしてくる。言葉巧みに癒されなさいと言われているような押し付けさえ感じてしまう。それは、美しい振りをしていて、いかにも美しく、内容がなく心に響くこともない。
私達が癒された、と感じる時は、心がいろんな状況の中で救われたい時にそう思うのではないだろうか。そして、これは予期せぬ時に突然やって来たりする。むしゃくしゃした時、疲れた時、生きていくのが嫌になった時、他人から小言を言われた時、気持ちが高ぶっている時、さまざまだ。私は、一般的にうるさいと言われている激しいロックを聴いていても、十分癒される。ジャズでも、現代音楽でも、もちろんクラッシック音楽でも。それらは、聴いて下さいとか、美しいでしょうとか、媚びを売る事のない音楽だ。
本当の意味での癒しの音楽というのは、売る事を前提に作られた音楽ではなく、その力(パワ−またはエネルギー)を与える事のできる音楽ではないだろうか。